〜近況報告:2006年8月〜

8月14日

午後もだいぶ経ってくると、「目当ては全部回ったから、あとは適当に冷やかして回るか」というお客さんがやってきて無名サークルの売れない同人誌を結構買ってってくれるハズなのだが………


 去年同様、私の八月は、イコールで結んでいいぐらい「夏コミ」(夏のコミックマーケット)に尽きる。
 本年も一日目と二日目、サークルで同人誌を売る。そして二日目と三日目には客として本を買いに行きたいサークルさんがたくさんある。忙しい。
 いや、当日の前に、売り物を作らねばならぬ。わが売れない小説サークル「新嘲文庫」は今回、無計画にダラダラ書いてたのが祟って百ページ前後の本を三冊も出す有様だ。
 紙一枚で2ページ、平均約100ページの本が3種類。初版の部数は各100部。本文の紙だけでおよそ15,000枚。これの表裏に印刷だから最低でも30,000回印刷機を回すことになる。そしてそれが済んだら丁合い、つまり紙を一枚ずつ順番に取る作業を約15,000回………気が遠くなりそうだ。計算するんじゃなかった。
 あ、そうだ、日程。今年はですね、11(金)12(土)13(日)の三日間なんですよ。


 ………つまり、昨日すべて終わったところだ。
 あー、だるぅ。今月一杯ぐらい、寝る以外なんにもしたくねえ。
 仕事の休暇は大いに取ったけど、それは印刷製本に追い込みをかけるためで休養はゼロ。そして当日は例年通り私も同居人も、同類を泊めて毎晩お祭り→遅寝早起き→本の山を担いで行って一日中店員→ のリピート。最後の方なんか飲んでないのに空間が回ってて、変な薬なんかやってないのにやたらハイで……。

 ともあれ、こうして私の八月はすべて終わりました。
 なのに、どうした訳かカレンダーの日付がまだ半分、そして休まず出勤しなければいけない日々がまだ十日ほど残っているのです。これは一体どういうことなのでしょう?……誰か、「夢だ」と言ってください………。


 有明の残部を置きて夜の秋


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8月24日
右写真:餘部鉄橋(兵庫県香美町余部、間もなく手前にコンクリート橋が着工される)

 上で「何もかも終わった…orz」と書きつつ、実は旅行一回分の時間と気力だけを別に取ってあったりする。例年、夏は二度ほど旅に出るのだが、三年前に餘部鉄橋に魅せられて以降、うち一回は必ず城崎〜餘部の山陰線をめぐる旅だった。
 しかし、今年は休みをどう数えても旅行は一回きり。夏の城崎・餘部もいいけど、もう三年通ったし、さすがに………


 …なのに、結局また仲間と連れ立って城崎〜餘部へ。餘部鉄橋が掛け替え工事を控え「最後の夏」であることに負けた。別の旅先は、秋冬に行けばいいさ。
 現地の状況報告は他に譲るとして、今回限りということを考え合わせれば、まあ行ってよかった。
 なお、様々に時期が取り沙汰されていた橋の掛け替え工事開始は来年春とのこと。要するに「夏の景色は今回で最後」ということらしい。

 ………となると、秋や冬に無理やり出かけてしまいそうな自分が恐い。


餘部駅の鉄橋を見下ろすスポットには、明らかに撮り鉄じゃない人々が各地から詰めかけて楽しんでいた。

晴天に恵まれ海の色もすがすがしいが、この日の最高気温は35℃。自販機すらない駅もあるので水分は早めに確保。

沿線には、鉄橋のほかにも景色の美しい場所がまだまだある。写真は竹野〜佐津間にある「切浜」集落付近にて。



【「06年9月」へつづく】



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