〜近況報告:2006年10月〜

10月 1日

「日本第三の都市圏だし、名古屋にもヲタク街が形成されつつあるぐらいだから、それなりに売れるだろう」
 という目論見のもと、小説本の在庫をしょって同人誌即売会『COMITIA in 名古屋』へ。やや近場だが、気候のいい時期の旅は楽しみだ。
 が、軽食とお茶を買って新幹線に乗るも、車窓は憂鬱な曇り空。三島を過ぎてほどなく、富士山が見えるかわりに雨が降ってきた。浜松で降りて東海道線の快速へ。評判通り、新型車の先頭は眺望がなかなかよろしい。が、進むにつれて雨は強まり、フロントガラスに水滴がこびりついては流れるばかり。

 急ぐ汽車時雨の憂きに足緩む

 会場がある刈谷に到着。しぶく様な降りを前に、あることに気がつく。
「雨具、忘れた」
 ビショ濡れになって着いた会場は、何か不手際があったらしく入場開始が遅れ中。そしてその雨のせいか客が少なく、一見さんの私は総売上四冊という惨状。うらぶれついでに帰りは名鉄のローカル線に乗ってみる。家並みのまばらな沿線と、二両編成の古ぼけた電車。時雨降る薄暗い天気がよく似合っているが、気持ちはさらに暗くなる…。
 わざわざ雨に濡れに行った様な旅が終わり、同居人に報告すると、
「あら、名古屋は案外、同人の人口少ないのよ。だから私も外してるのに」
………先に言ってくれ。申し込む時に話したじゃん。

 忙しいけど秋のうちに一回だけ旅行に行かせてもらう、と先月書いたが、これは旅行に入らないぞ。入れたくない。

 汽車去りて時雨に濡れる鉄路だけ


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10月15日
(右写真は大井川鐵道・新金谷駅、下は同社井川線車内にて)

 秋の旅行は、結局、山口でも四国でも東北でもなく、そして一人旅でもなかった。
 先週の三連休(7日の夜〜9日)に、某団体の一員となってマイクロバスで深夜の上野駅を出発。
 某団体といっても、変な宗教とか思想団体とか、決してそういう怪しい団体ではない。
 その証拠に これ を見たまえ。


 ともあれ、深夜の東名を西へ進み、払暁に着いたのは静岡県中部・大井川のほとりの町。
 そう、SLで有名な「大井川鐵道」へ、みんなで乗り鉄・撮り鉄しに行ったのであります。

旅の中身はこちら
…手抜きだなあ(汗


 天気は両日とも、すがすがしい秋晴れ。そして沿線はほぼ全線にわたって、緑豊かな峡谷か茶畑の広がる小さな里。そんな中を、同趣の仲間十三名と線路沿いに行ったり来たり。
 夜は線路のすぐそばでキャンプして夜中までドンチャン騒ぎ、そして入浴は沿線の「川根路温泉」(←大井川線に駅あり)。500円でダダッ広くて清潔な露天風呂に入り放題と、これがまたいい(よすぎて集合時間を忘れ遅刻…皆様すみませんでした)。

 最近忙しくて気詰まりだった私だが、そんな次第ですっかり気分を一新することができた。
 連れ出してくれたT君ほか、みなさんありがとう。おかげで、冬コミ向けの原稿もはかどりまくりです!




 ………と言えると上手くまとまるんだが、実は今週一週間で十行ぐらいしか進んでない…。このままじゃ5ページぐらいの本出して『つづく』になっちまうぞ……。

 なので例によって、この報告をもちまして「近況報告」はしばらくお休みさせていただきます。再開はたぶん明年、冬コミ終了のご報告からとなります(私が生きてたら)。それでは皆様、ごゆっくりお休みくださいませ………



【つづく】



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